茅葺きの民家ほか、独特の魅力にあふれる東祖谷(徳島県)

東祖谷は、徳島県 三好市の南部にある山深い地域だ。

 

sponserdlink

高知県との県境に接し、周囲には、1000m近い峰が連なる。東祖谷には、かつて平家の落人たちが、隠れ住んだとも言い伝えられ、徳島県の秘境のひとつにも数えられるその地には、平地が少なく、急斜面が多い

Img_3364_2 。その厳しい自然環境から、徳島県 東祖谷には、長きにわたり、外部から文化が流入する機会が多くなかった。それだけに、他の地域では見られない、東祖谷ならではの風景と出あえることが少なくない。建築物においては、茅葺きの民家「ちいおりトラスト(tiiori)」(徳島県)や山村集落「落合集落」(徳島県)。東祖谷の奥地にいけば、名頃「かかしの里」、「奥二重かずら橋」(徳島県)といった人気の観光スポットもある。

 吉野川の支流にあたる祖谷川を遡上すれば、徳島県のなかでも、秘境ともいえる景観がつづく。深いV字谷には100m近い断崖絶壁がそびえ、こなきじじいはじめ、妖怪伝説も残される。祖谷川の上流には、平家の落人たちが隠れ住んだとされる祖谷地方(徳島県 三好市 西祖谷)があり、まさしくそこは「日本の原風景」だ。原始的なたたずまいのかずら橋(徳島県 三好市 西祖谷)が架かるほか、東洋文化研究家アレックス・カーが保存した茅葺きの民家(ちいおりトラスト)(徳島県 三好市 東祖谷)や落合集落(徳島県三好市東祖谷)なども、祖谷ならではの歴史を感じさせる景観だ。  霊峰、剣山(標高1955m)(徳島県)の山懐に抱かれた「にし阿波観光圏」には、古きよき日本の景観が残されており、見どころがたくさんある。このサイトでは、そういった「にし阿波観光圏」の見どころや名産物を中心に紹介していく。

築300年の茅葺き民家、)篪庵(ちいおり/tiiori)トラスト(徳島県)

 徳島県の県道32号線から東祖谷の林道を進んでいくと、眼下の山並みを見下ろす山斜面に、釣井集落が広がってくる。その一角でひときわ目を引くのは、築300年の歴史を持つ茅葺きの一軒家、篪庵(ちいおり tiiori)トラスト(徳島県)だ。かつて、日本を愛するひとりのアメリカ人が、東祖谷にやってきた。日本各地を旅したという東洋文化研究者、アレックス・カーだ。アレックス・カーは、初めて徳島県 東祖谷に訪れたとき、その「日本の原風景」ともいえる景観に心を寄せ、東祖谷に定住することを決める。そして、当初、廃墟であった築300年の茅葺きの古民家を、昭和48年(1973年)に購入し、苦節の末、再生することに成功した。アレックス・カーは、その茅葺き屋根を持つ古民家を「篪庵(ちいおり/tiiori)」と名づける。「ち」は、竹の笛を意味し、「庵」は、草屋根の小屋を意味した。

茅葺き屋根を持つ篪庵(ちいおり/tiiori)トラスト(徳島県)の建物の中は、まさしく現代の世とは別空間だ。太い梁、黒光りする床、あたたかい囲炉裏・・。その昔ながらの和の風景は、心に響く趣がある。ユニークなのは、篪庵(ちいおり/tiiori)トラスト(徳島県)では、徳島県の旬の味覚を詰め込んだ「平家弁当」を味わえるほか、宿泊体験もできるようになったことだ(それぞれ要予約)。「徳島県の奥地で昔の日本を体験できる」という噂は口づてで広がり、現在では、篪庵(ちいおり/tiiori)トラスト(徳島県)には、観光客が県外や海外からからも訪れるようになった。平家の落人たちが棲んだとされる徳島県の山懐に抱かれた東祖谷。茅葺き屋根の民家で、囲炉裏を囲みながら、地元でとれた山菜や川魚をいただくひととき。格別であるに違いない。

Tiiori

徳島県 東祖谷のなかでも個性的な趣を持つ、落合集落

Otiai2
平家の落人たちが逃れ住んだとされる徳島県 東祖谷は平地がほとんどないことからも、民家が山斜面にしがみつくように並ぶ光景が多い。なかでも、重要伝統的建造群保存地区に指定されている「落合集落」(徳島県)は、独特の景観をかもしだしている。


落合集落(徳島県)は、祖谷川と落合川の合流点の斜面に広がる集落だ。面白いのは、民家、石垣、畑などが、等高線に沿うかのごとく連なることだ。まるで童話に出てくるようなその光景にホッと心和まされる。

それぞれの民家は、江戸時代中期から明治時代にかけて立てられたものが中心で、約50棟ある。その多くは昔ながらの間取りのままで保存され、なかには茅葺き屋根を持つものも見られる。

なお、落合集落(徳島県)は、すぐ近くからではその全体像が分かりにくいのだが、県道439号線沿いの東祖谷中付近から東に分岐する道を上がれば、落合集落(徳島県)を一望できる展望台もある。展望台から見渡す落合集落の景色は、あまりに個性的で驚嘆するほどだ。


名頃かかしの里(徳島県)

Kakashi剣山に向かって東進して名頃地区(徳島県)に入ると、さらに山は深くなっていく。その一角に、ひときわ目を見張る光景がある。名頃地区(徳島県)といえば、人が決して多くない地域であるのに、そば畑にたくさんの人々が集まっているのだ。何かと思って目を凝らすと、それらは人間ではなく、かかしである。農作業をしているかかし、談笑している姿のかかし、屋根を直しているかかし・・。当初は鳥追いのために置かれるようになったのが、いつしか次から次へと置かれて数が増えたのだという。近年は、徳島県の観光の見どころのひとつにもなっているそうだ。


平家ゆかりの吊り橋、奥二重かずら橋(徳島県)

名頃地区(徳島県)を更に東へ進めると、東祖谷の最奥に「奥二重かずら橋」(徳島県)がかかる。奥二重かずら橋(徳島県)は、自生のシロクチカズラで編まれた吊り橋。約800年前、讃岐志度の戦いに敗れた平家の一族が、剣山、平家の馬場での訓練に通うために架けたと伝えられている橋だ。祖谷川の流れに、二本のかずら橋がかかる風景は、秘境のムード満点。約44mの長さを持つ男橋と、約22mの女橋の二本が、平行して並んでいることから、「夫婦橋」とも称される。かずら橋の隣には、「野猿」と呼ばれる、人力で対岸に渡るためのロープウェイもある。ロープを手で引いて手元に引き寄せると、前進する仕組みで、こちらもまた、古の趣がある。


 平家の落人たちが住んだという東祖谷(徳島県)は、古きよき時代の「日本の原風景」と出あえる地域だ。茅葺きの民家やかずら橋はじめ、まるでタイムスリップしたようなその昔ながらの景観に対峙したとき、私たちは、現代の生活で忘れていたものや、自然の奥深さを改めて再発見できるような気がする。

(文と写真)井上晴雄

DATA


大きな地図で見る

篪庵トラスト
電話: 0883-88-5290
交通 JR土讃本線大歩危駅から車約40分
住所 徳島県 三好市 東祖谷 釣井209番地
見学 11~17時/水曜休み/寄付ひとり500円~(要予約)
宿泊体験 金曜夜~火曜朝まで(要予約)※囲炉裏があるため6歳未満は不可
チェックイン12~18時、チェックアウト12時



大きな地図で見る


DATA 落合集落
住所 三好市 東祖谷 落合
交通 JR大歩危駅より四国交通バス久保行き、落合バス停下車
連絡先 三好市役所観光課 0883-72-7620



大きな地図で見る
DATA 奥二重かずら橋
三好市 東祖谷 名頃
渡橋料
・大人 500円
・小人 300円 
三好市 東祖谷 菅生620
'営業時間 日出~日没
営業期間 4月1日~11月30日
問い合わせ先 市役所観光課
電話 0883-72-7620





sponserdlink




sponserdlink

徳島特集

無料ブログはココログ

平家ゆかりの保存食「もろみ豆腐」

プロフィール

  • (プロフィール) 井上晴雄:昭和52年生まれ ライター、画家として活動している。大阪府在住 旅行作家の会会員

    井上晴雄

    バナーを作成